
山岸君と照井君
第4章 独り占め―――…。
はっ!!まさか…こいつ…
実は魔性のゲイで、関わった男は骨抜きにされるってオチ!!なのでは?
俺は、隣を歩く山岸の顔を覗く…
「な…なんだ?」
メガネをクイッと上げる山岸を見て―――――――…
「んな訳ね〜か…」
と、ため息をつく――――…
「?」
何か……
初めての感情や…経験ばかりで…
疲れてきた…
一回…整理したい――――…
時計を見ると……調度、昼だと言うことに気がつく…
「なぁ〜…山岸…疲れたから…昼にしよ〜ぜ……」
「はぁ?もう、昼なのか?!
照井君が寄り道をするから…」
山岸は、プリプリと怒りながら…俺の隣でため息をつく!!
「悪かったよ……で、山岸は、なに食べたい?
付き合わせちまったし…昼ぐらいおごってやるよ…
あ、高いのとかは勘弁してくれよ?」
