
山岸君と照井君
第31章 愚か者―――……
に…しても…詰めが甘いと言うか…
俺は、カミソリを指で弾くと…
少しだけ…胸の辺りが暖かくなるのを感じる…
お風呂効果は……凄い――…
俺は、準備された服を着て―――…
リビングに向かう…
あの人は……
こんな俺を見て―――――…
何て嫌味を言うのだろうか…
そして…俺は、これから岳心さんの嫌味の裏側を…読み取る事ができるだろうか…
イライラしそうだ―――…
俺は、バスタオルで髪を拭きながら
リビングを見渡した―――…
「―――――…来たか…」
「お風呂ありがとうございました―――――…
――――…え?それ……」
俺がリビングに行くと…食卓で…朝食の準備をしている岳心さんに……
目を疑う―――――…
