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山岸君と照井君

第32章 好敵手―――……


俺は―――――――――…




あの日…我慢して…



声を殺して泣いた涙を…



親友の壁を目の前に……




遠慮なしに…使い泣いた――…




今は…




声も涙も―――――――…



隠さなくていいと…思うと…



止めどなく流れた―――…





身体中の水分は…



涙に持っていかれるに違いない…



そう…想うくらい流れるが…




止められなかった…




霧の中…一人で歩くのは…辛い…




でも――――…泣けるなら…



まだ…希望はあると…





思えて仕方ない―――――…





杉浦………








さんきゅう――――…





苑心…俺たちの友達は…いい奴だぞ!!




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