
山岸君と照井君
第32章 好敵手―――……
車は微妙な空気を乗せたまま…
図書館に到着した…
「岳心さん…どうも…助かりました―――「米屋、お前も降りろ!!」
「「はぁ!?」」
不覚にも…米屋とハモッてしまった…
「岳心さん!?何で、私も降りないといけないんですか?」
俺も…米屋の意見に賛成だ!!
「――――…少年…雷心兄さんに…“学年1位を取り続けるから見とけよ!!”って……大口叩いたとか?
バカだよね〜…一般のお馬鹿学校ならまだしも…
南城1校だよ?
今の少年の成績じゃぁ…頑張って―――…学年10位前後かな?」
う゛!な……なんて鋭い!って…言うか…
何だかんだ…岳心さんって…雷心さんと…話するよな!!
「で――――…苑心を学年1位にし続けた、優秀な家庭教師を貸してやるから!
みっちり勉強しろって事!
米屋も、逃げずに少年を教えろよ?
でないと…家にいれないからな」
