
山岸君と照井君
第32章 好敵手―――……
「じゃぁ、仕事終わりに迎えに来るから!」
と――――――…
岳心さんは、車で走り去った―――――――…
残された…俺と米屋の
険悪なムードは……
第三者から見ても解るくらいの状態だろう…
睨み合い――――――…
だが……時間がもったいない…
「――――…家に入れてないって……何?」
「――――…絶賛、同棲、いや…同居中なんですよ…
あの事件で…私は、仕事も家も失った訳で…
岳心さんに拾われた身でして…」
「ふ〜ん…で、あの嫌味チビスケに頭上がんね〜んだ…うける…」
俺は、図書館に入り――――…
空調設備の有り難さを肌で感じる…
夏休みの図書館――――…
目的は違うにしろ…
利用者は…程々にいる…
空いてる席を探し…
俺と米屋は、座った―――…
