
山岸君と照井君
第33章 手紙―――……
【雷心side】
―――――――……
あいつの宣言通り…
くそガキに宛てた手紙が…俺に届くようになって……
二年がたとうとしている…
留学先のロンドンから…不定期ではあるが…
届く…幸せオーラの詰まった手紙―――…
近況を書いてあったり…
くそガキの、身体を心配したり…
お祖父様と行く朝イチの風景や…
家からの景色を…いつも楽しそうに
書いてあった――――…
あの…無色透明の…アイツが…ホントに書いているのか…
疑問になるほどだ……
俺はその手紙を…デスクの一番したの引き出しにしまう!!
が…下の引き出しは…
二年分の手紙が…溢れそうになっている―――――…
