
山岸君と照井君
第4章 独り占め―――…。
「な…なに?その眼鏡…
装着した人間を…もれなく不細工にする…魔法の眼鏡なの?」
「はぁ?そんな眼鏡……売れないだろ…」
山岸は、呆れたようにため息をつくと…眼鏡を拭いて…
装着した―――――――…
「あれ?…不細工になった…」
「照井君…いろいろと失礼だぞ…」
俺は、信じられなくて…
山岸の眼鏡をじろじろ見た…
「はぁ……あ〜…レンズが厚いから…
眼鏡をすると…
目が小さくなるんだよ…
レンズが厚いから…眼鏡フレームも太くなる…
デザインより機能を重視した眼鏡だから」
「え〜〜〜〜〜…?レンズの厚さで〜〜〜〜〜〜〜?」
俺は、信じられなくて山岸の眼鏡をじろじろ見る…
確かに横から見ると…厚い…
「かけて見るか?
度がキツくて…照井君…目が回るかもよ」
