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山岸君と照井君

第36章 〜最終章〜時計と朝日


誓い――――――…


潤んだ瞳を見せる苑心を……





こんなに愛しく…離したくないと…



強く思うのは……




俺達の……ここに至るまでの…



長い歳月があったからか?


それとも……




元から…この感情は…俺の中にあったのか?




……そんな事は…もう…どうでもいい―――――…




今、目の前の……




こいつが……愛しいのだ…








この感情は―――――…




こいつだけに感じる……



確かな……思い…そのもの…





消えない……思い…





この…瞳を……


この…唇を………




苑心の…すべてを―――…



愛している――――――…



夢で…何度も…抱きしめた…

朝には消えてしまう…


夢の中の…苑心…






でも――――…今触れている…苑心は……





消えない………





俺は…もう…夢を見なくてもいい……




夢じゃない…確かな…現実を抱き締められるのだから―――――…




「―――――…宏樹…


もっと―――…触って…」





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