
山岸君と照井君
第36章 〜最終章〜時計と朝日
「――――泣くなよ…
俺だって―――――…これが…夢かもしれないって…
夢だったらどうしよう…って…不安で…怖いよ―――…」
“――…怖いよ”
宏樹の口から…そんな言葉が出てくるなんて思わなくて……
やっぱり…僕たちは…
離れちゃ行けなかった…
離れられない……って…
感じた――――――…
「もう…どこにも…行くな…
もう…誰に何を言われても…
俺達は、離れない……
そう…誓ってくれ………」
「――――…誓うよ…
もう―――――…離れない」
僕たちは…お互いを求めるような…探し出すような…
繋ぎ止める様な………
誓いのキスをした――――…
