
山岸君と照井君
第36章 〜最終章〜時計と朝日
宏樹の大きな手が――――…
僕の頬を包む…
暖かくて……時々冷たい…
大きな手――――…
僕もその手に…自分の手を重ねる…
そのまま…
僕の名前を呼ぶ…唇と…
宏樹の名前を呼ぶ…僕の唇が…
重なり……一つになる―――…
「「愛してる」」
重なる唇が……
同じ動きをする―――――…
クスッと笑い……
ベッドの上で……見つめ合う…
艶めく…宏樹の唇が……
僕の頬を経由し―――――…
耳に到達する…
「――――…久しぶりだから…
暴走したら…ゴメン―――」
「///―――!!」
耳元で…そんな事を言われたら!!
ドキドキが加速して!!僕の方が…先に暴走してしまう!
僕は宏樹のワイシャツをギュッと握る!!
「///…変な事―――…言うな…
緊張と興奮で…心臓が……痛くなる…」
「///…何…それ……可愛い」
宏樹の手が…俺のワイシャツのボタンを……
上から…ゆっくり外していく…
耳が…///熱い―――…
宏樹の…唇と…吐息が……
ゾクゾクっと――――…
僕を……震えさせる……
