
山岸君と照井君
第36章 〜最終章〜時計と朝日
「―――…苑心?どうした?」
僕は、宏樹に……
二つの腕時計を見せる……
「ねぇ……
朝日が昇ったら………
この腕時計を……12時から…同時に進めない?
朝日と…共に…僕たちの新しい時間を一緒に……刻みたいから……
日常で使えなくなるけど……
別の時計は……明日…買いにいけばいいだろ?」
僕は…自分の腕時計の針を12時に揃え……
宏樹を見る――――――…
「///…いいね…それ――…
俺たちの…時間を……この二つの時計は…刻み続けるんだ……
俺たちの……未来を…刻むんだな…」
「うん――――――…」
宏樹も…自分の腕時計の針を12時に合わせた―――…
「あそこのカーテンから…朝日が入ったら……
時計を動かそう――――…」
宏樹は、僕の肩に…唇を落とす…
くすぐったい――――…
でも…
笑っちゃうくらい……気持ちいい…
「――――…そろそろ…
明るくなってきた………」
僕と…宏樹の手が――――…
時計に集中する……
朝日が…
こんなに待ち遠しなんて…
僕は…初めて知ったよ――…
【END】====♪
