
山岸君と照井君
第36章 〜最終章〜時計と朝日
「///朝日…が…オレンジに見えるかもな…」
「宏樹?何…それ……初めて聞いたよ―――…」
宏樹は、軽く笑うと…カーテンのある窓に目線を向ける…
カーテンの隙間からは……まだ…朝日が昇る時間帯ではないが…
薄明かりが見てとれる……
夜中を過ぎた時間帯―――…
でも…朝日には早い時間帯…
僕たちには…調度いい……
僕は……床に…バラバラに脱ぎ捨てられた服に紛れていた…宏樹の腕時計を見つけた――――――…
その…隣には…僕の腕時計も見える―――――…
僕は…宏樹の腕を一旦抜け出し…
二つの腕時計を拾い―――…
再び宏樹の腕のなかに戻る…
