
山岸君と照井君
第38章 番外編①―――……
行き遅れ女性や!結婚適齢期には―――――…ヨダレが出るほど…いい物件なのだ!!
ま――――――…彼の本心を知れば…
ヨダレも…直ぐに渇くだろうが…
彼は……
自分を偽るのがうまい……
上手い処か……プロ並みだ…
猫を被るだけじゃ飽きたらず…
羊の皮まで被る始末……
女性達はそんな…彼に惹かれ…
我が物にしようと……
色目で酒を彼に進める……
「はぁ…それを…解ってるくせに――――――…
酒を拒まない……
だから…フラフラ何処かへ連れて行かれないための部屋だったのに!!」
そんな…危ない岳心さんの為の部屋を……
スイートを!!……
二人に譲るなんて――――…
「披露宴終わったら、連絡をしますから…帰っていいですよ」
って―――…言っていたが…
結婚式のマジックにかかった独身女性に……何をされるか……考えただけで!!
腸が煮えくり返る!
絶対…披露宴が終わったら捕まえて帰る!!
俺は、山岸家の人々に見つからないように!!ロビーで待機する!!
