
山岸君と照井君
第38章 番外編①―――……
こうしていると――――…
自分が…本物の忠犬の様だと…
笑えてくる――――…
今では…
岳心さんの全てが愛しく…
病的までとは言わないが…
彼に尽くして尽くして尽くしまくれるくらい!
愛や忠義を感じている―――…
でも――――…
最初は…タイプじゃない彼にイライラしたり…めんどくさく感じた時もあった……
それに…不思議と…俺の好みは…変わっていない…
華奢だが…男性的な肉体美の男―――――…
素直で真面目で……自分好みに育て上げられる…従順な男…
俺を、優越感に浸らせてくれる男
そして…絶対条件は…
眼鏡をしている男―――…
が、俺のパーフェクト彼氏象…それは、今も昔も変わらないのだが……
「――――……」
岳心さん……は……
全てが逆なのに……
何故か…好きになり…
この俺が…犬のように尽くしているのだ――――――…
