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触れたくない。

第3章 三






七瀬さん以外の人に久しぶりにされたソレに、



私は暫く外で呆然と突っ立っていた。





人の肌はあんなに温かいものだったっけ…。





本来ならそれが当たり前のはずなのに、今は違和感しか感じられない。






彼がいなくなってまだ二日しか経っていないというのに、重症だ。





「…七瀬さん…」





私の声は誰に届くわけでもなく、するりと風にのって消えてしまった。
































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