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道の先…

第7章 新年度

部活の引退も2週間後に迫っていた。

わたしの今までの学校生活の中心は部活で、だからクラスでどんな嫌なことがあっても部活に行けば忘れられた。

栗本なほと阿南まゆのことだって、部活のことを考えれば忘れられたけど…

2週間後以降はそうはいかない。

頭の中の半分以上を占めていた部活がなくなってしまうのだ。

そう思うと、引退が嫌で嫌で仕方がなかった。

栗本なほも阿南まゆも、彼女たちが所属していた部活はもう引退していた。

彼女たち自身も学校生活の中心は部活ではなくなっていたのだ。

ため息をつきながら部活へと向かった。

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