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何度でも、君を。

第7章 逃亡。

「…紗羅。紗羅は私の事裏切らないよね?」


足がすくんで動かない。


バタンっ!!


「…どうしたの、座り込んで。」


「…あ…っ…。」


「…死ねばいいのに。」



足に涙が一滴落ちる。




…―死ねばいいのに。



その言葉は、私にとって、何でもなかった。


別にうちは何もしてないじゃない。


彼がうちの事を……。


「彼」が…なの?



うちは…早瀬の事……どう思ってんの?



キスしただけじゃない。

カンナは早瀬の彼女なんでしょ?




なんでこんな目にあわなきゃいけないんだよ……。


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