何度でも、君を。
第9章 誓い。
うちと早瀬は、カンナの死を聞き、翌日のお葬式に行くことになった。
線香の匂いが鼻につく。
その向こうに、カンナの遺影があった。
「その」カンナは、いつものような可愛い笑顔で、青い綺麗な目を輝かせていた。
「―…カンナ…。」
うちは、その場にいられなくなった。
ひたすら走り、外に出る。
そこには大きな川があった。
―…ザァァァーー。
後ろから、早瀬が追いかけてきた。
「紗羅…!!」
「…ねぇ、早瀬?」
「…?」
「うちら…幸せになんかなってダメなんだよ…。」
「…なに言ってんだよ…。」
「…好きになんなきゃよかった…。」
「………え…?」