何度でも、君を。
第9章 誓い。
「早瀬の事…好きになんなきゃ…カンナは死なずに済んだんだから……!」
「…それ、本気で言ってんのか…?」
「…うちのせいで死んだんだしっ…。」
「…それは違うぜ?」
「じゃあなんだっていうの!?」
「…しょうがなかったんだよ…。」
「何が!?」
「…いいか。紗羅、これが運命だったんだ。」
……なにそれ。
意味わかんない。
なに綺麗事言ってんだし。
「…もしそれが運命なら…うちが死ぬべきだね。」
「だから!そういう意味じゃねえよ!」
「…うちら…距離置こう。」
「…は?…」
「…さようなら。」
うちは川に向かって歩いた。
「待てって!紗羅!」
「はっ…なしてよっ!!!」
「…紗羅!!」
「ビクッ!!!」
「…もう…やめろ。」