何度でも、君を。
第12章 蒼の過去。
「…なんとか答えろや。」
「たまたま会っただけだ。」
「嘘つくなよ。…紗羅に手ぇ出したりなんかしたら…いくらお前でも許さないからな…?」
「…フッ…承知してるよ、そんなこと。」
「…………。」
「でも…1つだけ言わせてもらう。」
「…なんだよ……。」
「紗羅の事を泣かせるんだったら…‘いくらお前でも許さないからな’」
「…!!!!」
ピロリローン♪
「ありがとうございましたぁー。」
「…蒼の奴…俺の台詞パクりやがって…。」
…気になってはいたんだ。
昨日…なんで蒼と紗羅がいたのか…。
でも…紗羅には聞けない。
弱いな…俺。
自転車に乗り、学校に向かった。