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conqueror

第13章 艶麗

彼の感覚と自分の感覚が、入り乱れて、狂ったように声をあげる。

「お願いします。逝かせてください。」

「エリナ、逝くよ。」

「コウさん。コウさん。コウさん。」

彼の名を何度も呼ぶ。

彼が噴き出すこの瞬間を、微塵も逃すまいと、体が収縮する。

彼が激しく突き動かし、そして、達した。

彼の鼓動が私の中に響き渡る。

そして、私の鼓動も一緒になっている。

こんなにも幸せな瞬間を、味わうことができて、悦びの涙が溢れた。

彼といつまで一緒にいられるかはわからない。

だけど、今が幸せだから、たぶんそれでいい。

彼がいない生活は、想像できないけれど、その日が来るまでは、こうして彼がくれるエクスタシーを、味わい続けたいと思う。

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