テキストサイズ

conqueror

第7章 春夢

部屋の中へ入ると、そのままベッドへ向かった。

彼の体にもたれるように、ベッドの上で腰掛ける。

彼が私の肩を優しく、抱き締めてくれた。

そして、私に服を脱ぐように言った。

彼の前で、一枚一枚脱いでいく。

恥ずかしさと嬉しさが、同時に込み上げてくる。

下着まで脱いでしまうと、彼に見られていることも、全く気にならなかった。

早く彼に抱かれたい。

私の体は待ちきれずに叫んでいた。

「君はもう待ちきれないって顔してるね。欲しいの?」

なんて答えたらいいんだろう。

素直に答えてもいいの?

偽っても、彼にはわかってしまうだろう。

「はい。コウさんが、欲しいです。」

彼の目を見つめて、はっきりと答えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ