テキストサイズ

先輩とは真逆です

第6章 付き合って分かること

「おはよー!」
「おはようございますっ!」


約束通り駅前で会ったのだが…洋一さん早い!
僕は予定の十分前に来たけれど洋一さんがもう来ていた。


「いやーなんか楽しみで二十分前に来ちゃって」
「早っ!?…いですね」


ゆっくり歩き始めながら話は進む。


「だってさ、好きな人に会えるんだよ?早く会いたいし」
「えっ…」


鏡を見なくても顔が赤く熱を帯びるのが分かった。

こうサラリと言っちゃうから洋一さんは凄いよね…


「今日は夏樹とだよね、お昼!」
「あ…そうですね!」


またあの笑顔にドキドキする。



こんな日が続き、洋一さんは僕の心を奪っていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ