テキストサイズ

先輩とは真逆です

第6章 付き合って分かること

一週間後。僕は告白の返事を考え、焦っていた。


「夏樹、最近暗いけどなんかあった?」
「みらぁーどうしよー」
「恋の話でしょー?上手く行ってないの?」
「…その人に告白されたんだけど、どうしたらいいか分かんなくて」
「えっ、両思いじゃん!」


そりゃあ相手が女なら直ぐに引き受けたかもしれない。けれど相手は男だから悩んでしまうのは当たり前だ。


「やっぱり本当に付き合っていいのかなってさ…」
「でも好きならいいんじゃない。相手が男でも、年が離れてても」
「えっ!?」
「って格好付け過ぎかな!」


でもみらの言う事は納得できる。大切なのは相手がどうこうじゃなくて気持ちだと。


「みらありがとう!勇気出たよ」
「うん。頑張れ!」


今日の帰りに言おう。そう決めて一生懸命に言葉を考えたのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ