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先輩とは真逆です

第7章 泣かせてごめん

今の時期(いつ!?)の体育はバスケ。

まぁ苦手だからほぼ立ってるだけだけどね…


「左久良パス!」
「みらって呼べよっ!」


いいな…運動神経いい人は。楽しくやれてさ。

今もボールの突く音と靴の擦れる音が体育館に響く。
ちなみに次は僕らのチームが対戦する。まぁ練習試合だけど。

――ピーッ

いよいよ交代だよ…そこそこ強いから長引くなぁ…


「よろしくお願いします…」


――ピッ

一旦止まったボールの突く音と靴の擦れる音がまた体育館に響く。


「パス!」
「動いて!」


お互い負けたくなく、声をかけ合って動く。


「んー…夏樹パス!」
「えっ?…わぁ!?」


ボールが勢い良く僕に向かって来た。無理に取ろうとしたからか指に激痛が走った。


「ドンマイ夏樹!」


投げた本人はそれで終わらせボールを追う。


「夏樹大丈夫?突き指してない…?」
「してるかも。…保健室言って来るから交代お願い!」


チームに迷惑かけないよう小走りで保健室に向かった。

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