
先輩とは真逆です
第2章 先輩との出会いは満員電車のなかで
「な、なんですか…?」
「一緒にお昼、食べない?」
僕はお弁当を持ち、先輩の後について行く。けれど可能なら早くここから逃げたい…!
なぜならさっきから皆の視線が痛いからだ。
「私じゃなくてなんであの子なの?」とか「洋一様の隣ダサっ…早くどけよ」とか、色々言葉が降って来るのに森先輩は構わず歩いて行く。
そうして辿り着いたのは――
「どう?屋上なんだけど…ここは鍵借りてるから、誰も来ないんだ。」
「景色が綺麗ですね」
「しかも両方鍵穴だから簡単に開ける事はできないし。なんかごめんね、悪口とか…」
しゅん…と犬みたいにしょげる森先輩が可愛くて、これで嫌な気持ちが吹っ飛んだ。
「いえ、平気です…お昼食べましょう?」
「うん!」
「「いただきます」」
森先輩のお弁当は手作りで、栄養分も考えられていた。
「自分で作るんですか?」
「うん、一人暮らしだから。佐藤君も手作りでしょ?」
「はい。僕も一人暮らしですから」
それから作り方などを話し、笑い合って…いつも一人で食べている僕には幸せだった。
「一緒にお昼、食べない?」
僕はお弁当を持ち、先輩の後について行く。けれど可能なら早くここから逃げたい…!
なぜならさっきから皆の視線が痛いからだ。
「私じゃなくてなんであの子なの?」とか「洋一様の隣ダサっ…早くどけよ」とか、色々言葉が降って来るのに森先輩は構わず歩いて行く。
そうして辿り着いたのは――
「どう?屋上なんだけど…ここは鍵借りてるから、誰も来ないんだ。」
「景色が綺麗ですね」
「しかも両方鍵穴だから簡単に開ける事はできないし。なんかごめんね、悪口とか…」
しゅん…と犬みたいにしょげる森先輩が可愛くて、これで嫌な気持ちが吹っ飛んだ。
「いえ、平気です…お昼食べましょう?」
「うん!」
「「いただきます」」
森先輩のお弁当は手作りで、栄養分も考えられていた。
「自分で作るんですか?」
「うん、一人暮らしだから。佐藤君も手作りでしょ?」
「はい。僕も一人暮らしですから」
それから作り方などを話し、笑い合って…いつも一人で食べている僕には幸せだった。
