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凍夜

第3章 花


男は、ドアを蹴破るように、侵入し、「このインバイがっ!」と怒鳴った。

「キャアー!」

アリサさんと客は、ベッドから、転がり落ちた。

すべては一瞬だった。

男は、持っていた刃物を振りかざすと、アリサさんと客を切りつけ、尚もメッタ刺しにした。

洗い場に鮮血が飛び散り、アリサさんと客は折り重なるように倒れた。

天井から、ガサ入れ時に点灯する赤いランプだけが室内を照していた。

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