
不良に良好
第1章 1
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「海崎、おまえいい加減にしろ。次に問題起こしたら流石にヤバイのわかってんだろ」
葉っぱを模様替えした木が、職員室の窓から見える。
なんだっけ。サクラではなかったはず…
「おい聞いてんのか?おい」
「…すいませんでした。ご心配どうもありがとうございます。」
「お、おう…もうやめろよ。いくらケンカが強くても、抑えられなきゃポンコツと同じだからな。」
「はい。」
「じゃあ、えー…もう帰っていいわ。とにかく大人しくしてろ。」
「はい。さようなら」
どーせ俺はポンコツだよ。
職員室から出る時、先生を見ると
頭を抱えてため息をついていた。
