
不良に良好
第8章 8
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「あの、おはよう…」
寝ぐせをいくつも生やして、陽太はモソモソ声をかけた。
乾燥にやられたんだろう、少し声が掠れてる。
「おはよ、よく眠れたみたいで」
「うう…」
陽太の顔に赤みがさした。
おもしろーい。
俺は作業を一旦やめて、テーブルを立った。
「その格好じゃ寒いでしょ、コレ着て」
俺が羽織っていた上着を、背中に手を回して着せた。
わざわざ脱いで遠慮しようとしたから
「脱いだらちゅーするよ」
「…!!!!」
「ウッソー」
さっきより赤くなってやがんの。
