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ネムリヒメ.

第2章 目覚め.







──ガチャン



バタンつ!!






…突然、静寂は

勢い良く部屋の扉が開く大きな音によって破られた…





「たっだいまー♪」


「ちょっとちょっとー、さすがにいきなり部屋に入るのマズくなーい!?」


扉が開く音と飛び込んでくる賑やかな声に

ビクリと肩を寄せる


突然部屋にに入ってきたのは、声からして男の人…たち


「ちょっとー ナギー!?」


おそらく渚くんのコトを探しているのだろう

次第に大きくなる足音でこちらに近づいてくるのがわかり、心臓が嫌な音をたて始める


いきなり入ってくるとか 勘弁してほしい


こんな姿、誰にも見られたくないのに…



そう思って彼の腕の中で小さくなってしがみつくと

アタシの涙でぐしゃぐしゃになった顔を隠すように彼が頭を引き寄せた


「あっ、いたいた♪」

とベッドの近くまでやってきた彼ら


そして…


「「ちょっ…!!!」」



…見つかった


ふたりの男の人たちは ベッドの上のアタシたちを見つけて絶句する




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