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ネムリヒメ.

第13章 シャンパン☆ストロベリー.







静かに星が瞬く空の下で

目の前のハーバーがパッと明るくなり、始まったパークのメインのショーの色とりどりの光と音楽にざわめきたつ観客

それを目下に眺めながらカツンと細長いグラスを合わせ、注がれた彼の綺麗な髪のような金色のシャンパンに口をつける


そして、部屋のテラス席にルームサービスで運ばれたディナーをとりながら、ゆっくりとショーを満喫…


…なんてできるはずもなく、


アタシと葵くんは食事をそっちのけで大はしゃぎでテラスから身を乗り出していた


「ここ、ヤバっ!!」

「きれー!! ね、あれ見て見て♪」


この世界の魔法はいい歳の大人を童心に帰らせる

隣でキラキラと目を輝かせて笑っている葵くん

アタシよりも4つ歳上の彼の横顔は、目の前の冒険に心を踊らせる少年のように見え、そんな彼を見ているとアタシまで笑顔にさせられる


…ここにきたら年齢なんて関係ない

アタシたちは子供のように大きな声をあげてはしゃいでいた



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