テキストサイズ

2時22分

第1章 テレビ

「……んっ……んっ……」


……ユリは俺を置いて一人ヒートアップしていく。ちょっ待てよ。俺はキムタクを思い浮かべてそう声を出そうとした。


『もはやいとをかしこの女は私の術中にはまっておる。いやいとをかしをかし』


俺の脳内で囁く声がもはや俺ではないことに気付いたのはこの瞬間だった。


誰だおい!!
俺の頭の中で勝手に話を進めているやつは!!


『おっふぉ?wwwwww気付かれましたかwwwwwwいやいとをかしwwwwww私今この女の足元におります孫の手でござりますよwwwwwwこのおなごの痒い所に手を届かしておりますwwwwwwいやはやwwwwww』



 ( °Д° )



俺は寄りかかるユリを尻目に一人頭を抱えた。


もう……訳がわからないよ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ