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兄弟同盟

第2章 日常風景

『わあぁぁぁぁぁぁぁッ!!!』








「佑吏ぃ〜!!待ってよ〜!!!」








どうも、僕は中山佑吏って言います。







今日も僕の声が学校中に響いています。






『やだっ、やだっ、くるなぁぁぁぁぁッ!!!!』






あの声は大樹か。






大樹もお兄ちゃんの勇弥に追いかけられてるんだよね。






『やぁ…こ、た…ひか…』






あちゃー、彗は大変だね。






なんせ、お兄ちゃんと双子の弟に追われて、結果、挟み撃ちされて呆気なく捕まるんだから。






「ゆ、佑吏ッ…待ってよ…」







あ、諒輔がへばってきた。







ここに隠れてよっ…
















「もー、佑吏速いっ!!」







『…ゲェッ』






「逃げても無駄です〜!俺、佑吏が隠れるところくらいわかるし。」







『ギャァァァァァァッ…』







こうして、僕らの朝は始まる。








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『うぉぉりゃぁぁぁぁぁぁッ!!!勇弥なんかに捕まってたまるかぁぁ〜ッッ!!!』








「は、速っ!?」








(大樹くんは逃げられたそうです)

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