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sugar-holic

第11章 イベント準備

「浅野…さん、こんにちわ。いらしてたんですね」

「ええ。少し気になって」

浅野社長のそばまで近付くと、社長は設営の様子を眺めていた。

「いよいよだね」

「はい。皆、気合い入ってます。…倉田、呼んで来ましょうか?」

わざわざここまで来たって事は、何か用があったんだろうな。

そう思って聞いたのに、浅野社長は

「ん?…あぁ、いやいや。いいよ」

と、苦笑いを浮かべた。

「気になる点は大丈夫ですか?」

「あぁ、うん。そうだね」

何だろう?

少し気になったけど、社長が納得してるならいいのかな?

すると、池上くんが慌てて小走りでやって来た。

「あ!!課長!!倉田さん知りませんか!?」

「え?知らないけど…」

「全く…」

池上くんがため息をついて、周りを見回す。

「どうかしたの?」

「あ…」

池上くんがちらっと浅野社長を見た。

…何かあったんだ。

「浅野さん、ごめんなさい。ちょっと…」

「あぁ、こっちは構わず」

「はい、申し訳ありません」

社長に頭を下げると、池上くんと歩き出した。

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