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sugar-holic

第11章 イベント準備

「何か問題?」

「あ…はい。シェルフが…」

「シェルフ?」

池上くんは販売ブースの担当だ。

って事は、そこで使う棚に問題があった…?

「倉田さんが発注したのと違うものが届いちゃって」

「向こうの発送ミス?」

「だと思うんですけど…」

池上くんと販売ブースに向かう。

ブースに戻るやいなや、池上くんが中にいた人に声をかける。

「倉田さんは?」

「あ、戻ってきて…今、電話中」

指差す方を見れば、倉田くんが携帯電話で話をしている。

「…何だか、うまくいかないみたいね」

表情と口調で何となく分かる。

「課長、どうしましょう!?」

「倉田くんの電話次第だけど…そうね」

その場にいた人全員が倉田くんを見た。

「そうですか…分かりました」

倉田くんが通話を終わらせると、ため息をついた。

「どうだった!?」

声をかけると、一瞬驚いた表情になったけど 、すぐにふぅ、と息をついた。

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