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sugar-holic

第12章 騙されたりしないんだから!!

「あ…お疲れ様です」

そう言いながらドアを開けて中に入ってきたのは…

「あ…倉田くんか」

ちょっと気が抜けて、つい口走ってしまうと、倉田くんがムッとしたように

「その言い方…何ですか!?」

「あぁ…ごめん。峯岸さんかと思って」

「誰です!?」

「峯岸さん。守衛の」

知らないの?と小首を傾げて見ると、倉田くんがハッと短く息を吐いて

「守衛の名前覚えるって…どんだけ残業してんですか?」

うっ…いつも通り、嫌味で返すの上手いよね。

「帰った所で一人なもんで」

「それでシゴト人間?寂しくないですか?」

リア充め!喧嘩売ってんの!?

出来上がった分を保存して、パソコンの電源を落とす。

机の上の書類を片付けながら聞いた。

「イベント、どうだった?」

その問いに、倉田くんは笑って

「成功ですよ。グッズもほぼ完売でしたし」

「へぇ、凄いね。そんなに盛況だったんだ」

すると、苦笑いを浮かべ

「まぁ、一番は栗原タケルのお陰ですけど」

そう言って、手荷物を自分の側の机に置いた。

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