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sugar-holic

第13章 期待してた?

倉田くんがソファーに手を付いたので、咄嗟に避けようと反対側に寄った。

「隙?隙って何よ!?」

「いいように勘違いさせてる?」

「…?」

言われたことに心当たりがなくて、倉田くんを見つめた。

「それとも新しい彼氏でも欲しい?」

「は!?」

距離を詰められて、変な雰囲気に呑まれそうになる。

「ま…待って!!」

「何?」

「今ならまだ間に合うから!」

会社で、こんな雰囲気に流されるなんて駄目だ。

そう思って止めたのに、倉田くんが片方の口角を上げて、クッと笑った。

「何それ。テレビショッピングのキャッチ?」

「そうじゃないけど…あ」

ソファーの角に追い込まれて、逃げ場を失ってしまった。

「もういい。黙ってろ」

低い声で囁かれて、唇を塞がれる。

「ん…」

唇を食むように、何度も繰り返されるキス。

拒もうとすれば拒めるのに。

何で受け入れてるんだろう…?

私が抵抗しないからか、キスが段々と長く、深くなっていった。

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