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sugar-holic

第3章 顔合わせ

「美味しい。はぁ…人に淹れてもらったコーヒーって、美味しいなぁ」

遥ちゃんはクスクス笑うと、小声で

「梢さん、それ、オヤジくさいですよ」

「そう?実態はオヤジだもん」

顔を見合わせて、くすっと笑う。

「名前、普段からそう呼んでくれていいのに」

この前の飲み会で、女子限定で名前で呼びあおうって決まったのにな。

「ん~、仕事してるときはやっぱり『課長』で」

少し困った顔をしながら、きっぱり断られた。

仕事する上でのオン・オフ、しっかりしてるなぁ。

「何かこういうのって、オフィスラブしてるみたい」

「え…」

急に言葉に詰まった遥ちゃんを見て、確信した。

「してるんだ」

「え、いえ、あの」

「よし。次の飲み会のテーマが決まったな」

「梢さん!!」

焦ってる遥ちゃんが可愛いくて、ついからかってしまった。

「うそうそ。でも飲み会はしようね」

「はい」

笑って、遥ちゃんは席に戻っていった。

女から見ても、可愛いなぁ。

彼氏、誰なんだろ…多分、三次会にいたメンバーの誰かだな。

仲良さそうだったもんね。

フフっと笑いをこぼすと、回覧書類から手に取った。

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