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sugar-holic

第4章 イライラする《倉田side》

落ち込んでるのはいいんだけど。

「終わったんなら帰ったらどうですか?」

「あ…うん。そうする。…倉田くんはどうしてこんな時間に?」

本当の理由なんて言うつもりもない。

「忘れ物したんで」

「だって、デートなんでしょ?彼女、いいの!?」

そこ、聞くんだ。

「はい」

史華はただのセフレだし。

時間が合うときに楽しめればいいだけの相手だ。

「へぇ…。大事にしないと逃げられちゃうかもよ!?」

笑いながら、引き出しから一口サイズのチョコを取りだし

「食べる?」

と差し出した。

一枚もらって口にすると、ミルクチョコの甘い味が広がる。

「甘党ですか?」

「え?そうかな?…疲れたときは甘いものが欲しくなるって、よく言わない?」

結構飴とか食べてるの、見た気がするけどな。

それだけ、疲れてるって事かよ。

「あんまり体によくないですよ」

「そうね。太らないように気を付けるよ」

そうじゃなくて。

疲れを溜めるような事をするなって言いたいのに。

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