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sugar-holic

第7章 何なの!?

「その後?」

結構酔っぱらってて、あんまり覚えてないんだけど…

タクシー降りて、それから…

「家に帰って、寝たんじゃないの?」

どうやって帰ったのか覚えてないけど。

でも、玄関に鍵が投げ捨ててあって、空いた缶ビールが流しに置いてあって…

帰ってきてからビール飲んで眠ったとしか考えられない。

「ずばり言いますね。…そういうの、抵抗ない?」

「…何で?」

「誰でもいいんですか?それとも、俺だから?」

倉田くんが何を言っているのかさっぱり分からない。

「自分の家で眠って、何がいけないの?」

「……は?」

「タクシー降りて、うち帰って寝て…誰にも迷惑かけてないよね?」

あれ?倉田くんが怪訝な顔で私を見てる。

「私、何かした?」

「もしかして…覚えてない?」

「何を?」

「家、帰ってからの事」

え?

「…倉田くんはタクシーで帰ったんでしょ?」

それを聞いて、倉田くんが小さく笑った。

「全く?覚えてないんだ」

そして、片方だけ唇の端をあげて呟いた。

「ふざけんなよ」

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