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sugar-holic

第9章 必死だねぇ

「梢さんはなかなかの防具を身に付けてるからなぁ」

防具?

「そう…ですか?」

「そうやってかわすの、うまいよね」

「え…そういうつもりは…」

どう答えようか考えてるだけで、かわしてるつもりはないのに!!

「そのうち、全部脱がしてみせるから」

「え!?」

驚いて浅野社長を見た。

と、突然ドアが開き

「お待たせしました!!資料です!!」

倉田くんがファイルを抱えて入ってきた。

浅野社長が大きくため息をつくと

「倉田くん、ノックはするべきだよ」

「すみません、急いでいたものですから」

社長の注意に、倉田くんは笑顔を向けながらしらっとしている。

本当に心臓強いよね。

倉田くんの登場で、ある意味救われた気になって

「あ、では私はこれで」

挨拶して、この場を去ろうとしたのに

「梢さん」

浅野社長に呼び止められた。

「考えておいて」

…何を?

色々ありすぎて、どの話なのかも分からない。

「失礼します」

とりあえず笑顔を向けて、ミーティングルームから脱出した。

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