
弱く儚く。
第2章 出会いは突然で。
世話になってる奴に何も話さないのは気が引けた。
そうだ。そんなの申し訳ない。
そう自分に言い聞かせて黙り込む。
・・・・何か話さないとダメかな?
沈黙作ったのは俺だし、やっぱり何か話題を作らなきゃだよな。
「あ、あのさ・・・・。好きな食べ物って何?」
「ぶはっw」
自分でもズレた質問だと思った。
だけど、これしか思い浮かばなかった。
そんなに笑うなよ・・!
俺が睨んでやると、困ったように唯斗が口を開く。
「ごめんwだってあんまりにも質問がwぷぷっ」
楽しそうに笑う唯斗。
あぁ。もういっか。
唯斗が笑っててくれるなら。
あれ?
なんか俺おかしいな・・・・。
