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弱く儚く。

第3章 気づいてしまえば




なんだかんだしゃべっていると
時間はどんどん過ぎていく。


あっという間にもう1時をまわってしまっていてびっくりした。

つい大きな欠伸をしてしまう。

やべぇ眠い。

「寝るか?」

唯斗が首をかしげて覗き込んでくる。

ドキッ・・・・

な、なんでこんなにドキドキするんだ!?


「あ、あぁ!ね、寝るか!」

声が裏返り恥ずかしい。

「ん?なんかあったのか?」

唯斗の首が更に傾く。

「なんもねぇよ!」

うわーっ!なんだこれ!!意味わかんねぇ!
胸がわしゃわしゃにくしゃくしゃにされてるみてぇだ。

そんな自分が恥ずかしくなり顔を背けて寝室に向かおうとすると、腕を引っ張られた。

「あ‥‥えっと‥その‥」

唯斗は目を泳がせながら言葉を濁らせる。

なんでだ? あ‥。

思い出して自分も赤くなる。

そうだ。俺たち一緒のベッドで寝るんだった‥。

てか提案してきたのはそっちだろ!?
なんでそんなに焦ってんだよ!!!

「あー!!!くっそ!‥言い出しっぺはお前だろ!?」

思わず大きな声がでる。

「っ‥だってぇー‥ねぇ?」

困った顔の上目遣いやめろよ!!!

くっそ可愛い‥あー俺、やべぇかも‥。

もうこうしててもキリがねぇ。

ぐいっ‥と唯斗を引っ張りあげた。

「うわわ!!」

もうどうにでもなれ!!!!!





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