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弱く儚く。

第6章 弱い気持ち。

唯斗は頑張り屋さんなんだなって笑いながら言ってやったら、やめろよー!なんていいながら満更でもなさそうに、家を出ていった。

また静かになる部屋。

「はーあ...暇だなぁー!」

声に出して言ってみても、何も起きない
そりゃそうだw

でも今ならいい曲が、あの時思いつかなかったフレーズが浮かぶ気がした。

きっと今なら家に誰もいないはず...。

家に行ってパソコンも持ってこよう

俺はまだ曲を本格的には作ったことはないため、パソコンもノートパソコンだ。だから、持ち運びは全然できる。

ちゃんとしたのが欲しいと思ってたけど、今は好都合だ。忘れるまえに譜面に起こしたかった。

俺は思わず、唯斗の家を飛び出した。


きっといい曲ができるはずだ!!




そーっと家を覗く。

だ、誰もいないよな...?

ダサいことしてるってことには気づいてる。
だけど、どうしてもパソコンが必要なんだ。

そろりそろりと、家に入り、自分部屋に入る。

「あった!!」

パソコンを胸に抱き、周りにある自分の作曲するときに使うもろもろの道具をリュックに詰めて、
外に出る。

上手くいった!

これで唯斗が帰ってくるまで作曲しながら待ってられる。

鼻歌でもうたいそうな勢いで、帰ろうとすると。

「あれ?宇」

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