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弱く儚く。

第6章 弱い気持ち。

すぐに唯斗は準備を始めた。
洗面所からドライヤーの音が聞こえてくる。
どこで働いているのだろう…。
と、すぐに洗面所から唯斗が出てきた。
「えっ…。」
一瞬言葉を奪われた。
「あはは…に、似合うかな?」
少し遠慮がちに聞いてくる唯斗。
唯斗はスーツを着ていて髪をワックスで固めていてかなりカッコよくなっていた。
「う、うん…凄く…」
照れたように笑う唯斗。

なんかいつもは可愛い唯斗がカッコイイ…。
その姿だけで欲情してしまいそうで目をそらす。

「じゃあ、いってくるね」

唯斗はひらひら手をふって玄関のドアに手をかけた。

「おう!何時に仕事終わるんだ?」

「んーっとねぇ……だいたい…3時かな?」

「え!そんなに!?」

少し驚いた。そんな夜遅くまで…。大変だな…。

「まぁ普通だよぉ深夜のバーテンダーってこんなもん」

「ば、バーテンダーなのか…。」

「うん!そーだよーw」

にっこり笑って首をかしげる表情は変わらない唯斗なのに…遠くにいってしまったようだ


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