無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

店に戻るとすでにお客さんは誰もいなくて後片付けをしてるとこだった。

「おかえり。赤西君と話してたの？」

「うん。」

まだ確証のないことだから言えない。

でも、俺に恨みを持ってる人なんて山ほどいるだろう。

俺らに恨みを持ってる人なんかよりよっぽど多いはず。

頭の中で声が聞こえる。

「お前なんて消えてしまえ！」

「罪をつぐなえ！」

「お前がいなければ！」

みんなが俺に罵声を浴びせる。

みんなが俺に殴りかかろうとする。

そのみんなの1番手前にはメンバーがいる。

違う、これは夢のはず・・・

現実なんかじゃない。

でも俺に恨みがある人たちが現実にはいる。

頭の中で何が現実で、何が夢なのかがわからなくなっている。

「カメがいるから・・・！」

「早くここから出ていけよ！」

「いや、死刑にしよう！」

頭に響くメンバーの声。

やめて・・・

これが現実なんていやだ・・・