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「確かに、それは変なやつだな。でも俺、別につけられるようなことしてねぇしな・・・」

「だよね。」

だから不思議だったんだもん。

「たまにこの取引の金狙ってくるやつはいるけど、この取引のこと、公にしてるわけじゃねぇし。」

「それに、そういうのならGPSなんていらないと思わない？」

「あ、田口、今バックミラーに映ってる車のやつ？」

「え？」

聖に言われてバックミラーを見る。

後ろの車にはさっき俺とぶつかった人が乗っていた。

「うん！あの人！」

「確かに、あいつならさっきからちょこちょこ見るなーとは思ってたけど、まさかGPSまでつけようとしてるとはな。」

「もうつけられてるんじゃないの？」

「いや、接触はしてないから大丈夫だと思う。でも、真後ろをつけるなんて、堂々としてんな。」

「GPSつけれなかったからかな？」

「だからって俺がそのままにするわけねぇだろ。ちゃんとまいてやるって。」