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第6章 七海の仕事

私の仕事。
それは常に綺麗でいる事。そしてお酒の席に華を添える事。
出しゃばらず、かといって大人しすぎるのもNGだ。

簡単にいったら、フリーのホステス?かな。
お酒の席に同席する以外に2人で食事や買い物にいったりもする。
ただし、私が自分でもついているな、と思う事は
後ろ盾の存在だと思う。

私の後ろ盾は総ちゃんのパパなのである。
総ちゃんのパパと言えば、日本で知らない人はいないんじゃ
ないかっていうぐらい、凄い経営者で、東京の主要ビルなんか
8割がた総ちゃんパパの会社のものだ。

そんな訳もあって、東京では私を口説こうとするお客さんはいない。
なんせ、お客さんは全部総ちゃんパパの紹介なのだから。
紹介の紹介という事もあるが基本的にみんな
私の後ろ盾を知っているのだ。

みんな気になっている所らしいが、総ちゃんパパと愛人関係にあるわけではない。
時たま連絡があって2人で食事にいったり、たまに総ちゃんと3人で食事に
行く事があるぐらいなのだ。

このマンションは総ちゃんパパがくれたもので
月の生活費なんかは、接待に同席した時などにクライアントがタクシー代として
渡してくれたりするお金が主になっている。

タクシー代も実際は既に支払済なので、大体2〜3万円が私の収入になる。
あとは買い物や、エステなどは一緒に、と誘われる事が多いのでそこで
甘えさせてもらっている。

月収だと50万ぐらいしかもらっていないけど、
収入よりもいい生活が出来ているのはお客さんのおかげなのだ。

女でいる事を1秒たりとも忘れない事、そして常に磨き続ける事。
そして教養を養い続ける事。
連れて歩くのに恥ずかしくない女であれ。

私の仕事は最上の女となって、クライアントのアクセサリーになりきる事だ。
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