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第2章 最強タッグ

「そうちゃぁ〜ん、髪の毛乾かして」

「なによ、いやよ」

「そうちゃんが乾かすと、美容院行った時よりサラサラになるんだもん!やみつきっ」

七海は聡一郎の口元が
緩んだのを見逃さなかった

「当たり前じゃない、あたい妖精よ」

そうちゃんは褒めると
すぐに口元が緩む
分かりやすいのはお互い様

私はリビングから
ダイニングテーブルに移動した

そうちゃんは
どこからか、ドライヤーを
持って私の後ろに立った。

「やっぱり女はロングヘアよね〜髪は女の命だしね〜」

私はすかさず突っ込んだ
「妖精はロン毛よね?」

そうちゃんの手の動きが
一瞬止まった気がした。
本当分かりやすい
可愛い性格してる

「はい、終わり〜妖精スペシャルサラサラストレートMAXよ〜うふふ」

自分で言って
自分でウケちゃってるし…

「私も妖精の仲間入り?」

「あんたに妖精はまだ早いわよ!」

そうちゃんは
キッチンにシャンパンの
おかわりを取りに行った。

「冷蔵庫に苺あるから食べよ」

「きゃっあたい苺大好物よ〜」

「あ、1パックだけね」

私はすぐに後ろの
キッチンにいるそうちゃんに
顔を向けた。
そうちゃんはビクっとして
両手に持っていた
苺のパックを一つ戻した

「案外ケチね」

そうちゃんを一瞬睨む

「この時間に食べ過ぎは禁物」

「あらやだ!この苺ちょ〜美味しいわ」

ったく人の話聞けよ
この妖精かぶれヤロー

「お気に召したようで光栄でございますわ」

「大変美味しゅうございます。ところで今日はもう夜遊びしないのかしら?」

「急遽明日仕事入った!だから浮腫む訳にはいかないの!」

「んまっ!珍しい。急な予定は最近入れてなかったじゃないの」

「昔からの知り合いだし、久しぶりに連絡きたの。それにその人凄い好みなんだもん。見た目が」

私は苺を一口嚙り残りを
シャンパングラスに沈めた
炭酸が綺麗に上がって
行くのを見つめていたら
昔の思い出が頭をよぎった

「んまっ!見た目で選ぶなんてあんたらしくないわね。」

「多分、そうちゃんが見たら一目惚れすると思うよ」

「やーよ、あたいが一目惚れなんてするわけ…」

いい終わる前に
私はiPhoneをそうちゃんの
目の前に置いた

「ひゃだ!凄くタイプだわ。セクシーね、大人の色気が、あぁ、見てるだけでエクスタシーよ!」




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