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硝子のルージュ

第1章 #1 甘い生活

近頃、鳴海の機嫌がやけにいい。


「星崎さん、最近笑顔だねぇ。いいことあったの?」


「ないしょ♪」


他の駅員の問いかけに鳴海はくるりと振り向いて唇に人差し指を当てて去っていく。


「星崎さん元気になりましたね」


「あの件以降どうなるかと思ったんですが、柏森さんのおかげで立ち直ったんじゃないかと思いますよ」

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